システム運用責任者が取得しておきたいITIL

営業社員がいつでも営業資料を顧客に見せることができるようタブレット端末を持参していたり、スマートフォンを利用してさまざまな情報管理を行ったりと、企業はITを活用して業務効率をアップさせています。IT活用費用が部署や会社の運営費の大半を占めるという企業もあるぐらいです。日本では2003年に設立された団体が普及を目的としたイベントやセミナーを開催したり、ホームページで情報を共有したり、書籍の翻訳なども行っています。このITILを知っておくことで、ITを活用した業務の効率化が期待できるのです。年間にかけられるIT予算を有効にするためにも活用したほうがいいでしょう。ITサービスを行っている現場では、ITILを取り入れることで投資に見合った効果がえられるよう継続的に業務を改善されることに繋がると考えられています。

ITILをどれだけ理解しているかを計る試験

システム運用責任者がITILについて理解が深い場合、いくつかのメリットがあります。仕事はどんな業種でもそうですが、現場では長年の経験や勘がものをいうものです。しかし、車の運転と一緒で知識と実技が伴わなければ、いいドライバーにはなりえません。いいドライバーとして車を運転するために、運転免許証を取得する時には学科と実技試験が行われます。学問的知識をもって現場で作業をすることで、ITサービスを更に効果的に運用することができるのです。基礎的な知識を必要とするファンデーション試験であればIT関連のお仕事に関わっていない方でも取得することができますので、取得してみてはどうでしょう。社内で何かのときに役立つときがくるでしょう。履歴書にも記載できますし、将来性のある資格と考えていいでしょう。

ITILはいくつかの分野にわかれている

ITILは、サービス戦略を考え、財務管理も考えるサービスストラテジ、サービスやカタログ管理、情報セキュリティ管理などを考えるサービスデザイン、そして、サービス資産管理や構成管理、変更管理などのサービストランジション、など、さまざまな分野とプロセスに分かれています。ITサービスを行う分野では公的な資格が存在しないので、その代わりにファンデーションの資格を取得する人が少なくありません。ITサービスのマネジメントプロセスを知ることはIT業界で活躍するには、必須ですし、サールス活動を行うのにITを活用しているひとにとっても知識を得て、資格を取得するのは有益です。日々進歩するIT活用現場で、どうしたらビジネスや事業にITサービスの価値を存分に働かせることができるのかを考えるためにも、ITILの関連書籍などで基礎知識を学び、資格を取得しておいたほうがいいと考えます。